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歴史上の棟梁

 

大工の棟梁には様々な定義がありますが、聖徳太子が歴史上初めての棟梁という説があります。

聖徳太子建立七大寺(聖徳太子建立の伝承のある七つの寺の総称)として、法隆寺(斑鳩寺)、広隆寺(蜂丘寺)、法起寺(池後寺、尼寺)四天王寺、宮寺(尼寺)、橘寺(聖徳太子生誕地)、葛木寺(尼寺)が挙げられ、中でも創建が推古15年(607年)とされる法隆寺の建物の多くは国宝に指定され、金堂、五重塔を中心とする西院伽藍は現存する世界最古の木造建築物群とされています。

いくつかの古文書には、これら寺院の建立にあたって、立地選定から配置、設計、資金調達、施工技術まで、すべて聖徳太子が関与したと記されていますので、仮にその記録が正しければ、聖徳太子は立派に「棟梁」と呼べる存在といえます。